死んだはすの男が目の前に立っている 憎くて堪らなかった男が、生前と変わらないあの姿で。あの顔で そして、あの低い声で俺に話しかけてくる…
「一人とは…仲間に見捨てられたか?」
嘲笑を含んだその言葉 俺は、総毛が立つ気がした
「皇帝…っ!?何故お前がここに…っ」
俺は取り合えず身構えて、距離をとった あの頃と全然変わっていない どうして…奴は地獄に堕ちたはず…
「何故私がここに居るか、だと?答は簡単だ」
伏せていた皇帝の目が、俺に向けられる 紫に彩られた目元が、より一層奴を引き立たせる
「戻ってきたのだ。…貴様に会うために」 「何…?」 「地獄から這い上がって来たのだよ。貴様に会って、復讐するために、な」
そう言い切るまで視線を外さなかった 俺はいつの間にか、逸らす事が出来ずにその言葉に聞き入っていた
復讐するために、戻ってきた?
「ふざけるな!何が復讐だ!お前がしてきたことを考えれば、当然のことだろう!」 「当然…?ふふ…笑わせるな。あれしきの事、罪もない」 「…っ、皇帝!!」
カッとなって、前に一歩踏み出す その瞬間、皇帝の姿が見えなくなった 消えた…?
「まだまだ、甘いな」
耳元で声がしたと思ったら、瓦礫に叩き付けられていた 全く受身が出来ずに、諸に打撃を受けた 目の前が一瞬、闇に包まれた
「っく…!」
このジワジワと後からくる攻撃…皇帝のお得意な魔法、か…! 魔法となると分が悪い… しかも相手は底知れぬ魔力の持ち主 このままじゃ、勝ち目は無い
だからといって、諦める訳にはいかない
何とか体勢を整え、右手に剣を持つ
「ほう…?私に挑むか。今の攻撃を受けて、なお…?」 「黙れ!ここで引くわけにはいかない。お前には負けない!」 「ふふふ…戦う理由を必死で探して、誰かのために戦う道具め。私が直々に、教え込ませてやろう」 「何を…?」
再び姿が消え、構えつつ辺りを見回す ふと、腹部に熱が奔り…
「く、ああぁあああッ!!」
皇帝の右手が俺の腹に添えられていて、直に魔法を当てられた 闇の力が詰まった、その黒い球体が俺の身体の中に染み込んで行く 痛みや苦しみで、叫ぶのがやっとだ
「…いい声だ。私好みの…さぁ、もっと味わえ」 「うぁああ゛ぁああ!!!」
身体中に闇が暴れまわっている感じだった 吐き気がする… 気付けば皇帝の腕を掴んで、頭部を皇帝の鎧に乗せていた 掴んでいないと、崩れ落ちそうだった
「闇の味はどうだ?中々の甘美だろう…?」 「ふ、ざけ…る、な…っ」 「ふふ…強情だな。貴様の総てから闇を挿入してやろう」
そう言って、皇帝の紫に染められた唇が俺の目に触れた いや、一瞬何が起こったのかわからなかったんだ ただその後、視界が真っ暗になって、皇帝の仕業としか思えなかった 闇、一色だ…
「な、にを……」 「闇の中で存分に楽しめ」
皇帝の、ねっとりとした声を合図に、衝撃が脳天を突き抜けた
「あ、ああ、あぁあああ!止めろ!い、嫌だ!!」
あろう事か皇帝の指が、触れたことの無い場所に、侵入してきた いや、侵入なんて、生易しいものじゃない これは、侵食だ 鎧も着ているのにどうやって入ってきたのか… これも、また魔法なのか… そんなことを考えているうちに、皇帝の指がより一層深く突き入れてきた 体内が、圧迫される
「な、何…っ!して…ッ、ふぁあああ!!」 「貴様の総てから、と言ったであろう?此処は、一番挿入し易い…そして、快楽を得やすい」 「馬鹿な!冗談…っあ!」 「解放して、有りの侭に貪るがいい。フリオニール」
指が何本入っているのか判らないが、臓器に触れるんじゃないかと思うほど右往左往してかき回しているのが感じ取れるのが嫌だ まるで、感じてしまっているようで… 内壁を擦り、突き上げて闇が広まっていく
「…ひっ、や…ぁ…嫌だ…!」 「気持ちよさそうだな?敵に闇を注ぎ込まれて…貴様は歓んでいる…ふっ。惨めだな」 「だ、まれ…ッ!ぅあ、く…っ!」
鎧の上から、俺の雄にも触れ始めてきた すでに熱を持ち始めているそれを、やわやわと刺激していく じわりじわりと染み込んでいく何か それは闇なのか、皇帝の魔法なのか 判りたくもなかったが、突き付けられる現実は残酷だった
「そろそろ私も楽しませて頂こうかな?こんなにも、私を歓迎してくれているんだから、応えてやらねばな…?」 「…な、や…やめ…っ」 「闇に染まった光の味、存分に頂こう…」
力が抜けて俺の下半身を支えていた皇帝の脚が離れ、代わりに鎧の冷たさと、熱く滾ったものがそこに触れた
―――冗談だろう…?
そっと腰に添えられた皇帝の手 その手に俺の身体は大きく沈んだ
「――――――っ!!!!!」 「…く、っ…」
声も出ない 目の前が闇から赤くなる気がした 痛い、なんてものじゃない まさに、壊れる、が本意
「ぁ、あぅ…はッ…!あぁ…」 「何とも、具合の善い身体だな…?そんなに待ち望んでいたのか?」
鼻で嗤われたその言葉にすら反論できない位、俺は必死だった 内臓が圧迫されて、何かが擦れて、痛みと仄かな快楽が襲ってきているんだ どうして反応してしまうのか 一体如何したんだ、俺の身体は…
挿れるだけに留まっていた皇帝が、上下の律動を開始した ぐちゃぐちゃと、水音がなる 嫌だ、嫌だ、嫌だ… こんな奴に好きなようにされて
犯されて…
「…やめっ、嫌だぁ…!ひぁあああッ!!」 「そう、奏でるがいい…その声で、私を楽しませろ」 「んぅ!?う…」
人にしては整いすぎている顔が近づいたのと同じく、咥内に熱が入り込んできた 皇帝の、舌が… 逃げれば追われ、時折噛み付かれた 下でも目の前でも、掻き回される音が耳に入ってくる 呼吸が、出来ない 助けてくれ…
「こ、うて…ぃ…ッ!…!?止めろ、それだけは…!!!」 「楽しませてもらった礼だ。とくと味わえ」
皇帝が深く口付けてくる 同時に、俺の中で、鎧の中で、快楽を吐き出された
****** DFFプレイして、どうしても書きたくなったCP だってあの人、どSでしょう?(笑
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