夜分遅くの小田原城。 その一部屋で淫靡な空気が充満していた。
北条家の主、氏政。 そして北条に仕える忍、風魔小太郎。 その二人が、その部屋の中にいた。
「あぅ…っは!こ、こた…ろぉ…!」 「…」
広い畳の上に敷物を敷き、その上に重なり合った者がいた。 着流しが気持ち程度に肌を覆い、既に全裸に近い氏政。 風魔は殆ど着崩れしていなく、普段と変わらない容姿だ。 変わっている所といえば、二人が繋がっているということ。
「は、ひぃい、も、いや…じゃ、ぁ…っ!」
限界にまで広げられた足を強く抑えて、氏政の奥深くまで突き挿れる。 その度に愛いらしく反応する氏政に、小太郎は自然と口元が緩む。 もっと啼かせてみたいという、嗜虐心が生まれ、つい激しくしてしまう。 嫌がる氏政。 それでも反応してしまう正直な身体。
小太郎はそっと、氏政の頬を撫でる。
「…っ、こたろ…?」
それはそれは、とても無防備で可愛らしい反応。 とても抑えることの出来ない欲がまた溢れかえる。 その、心が欲しい。 自分だけを望む心が…。 強い想いを込めて小太郎は氏政に激しい口付けを施す。
「ふぅ、ん…はぅ…。」
今までに無い優しさが垣間見れる行動に、氏政は小太郎の首に腕を回した。 小太郎が一瞬、ビクっと反応したがそれに応えるかのように強く深く繋がり、抉る。
「ひ、いぁああ!」
心が欲しい。 全てが欲しい。 己が持てる全てをあげるから。 貴方が欲しい。 ねぇ、どうか…
ス ベ テ ヲ ク ダ サ イ
お題 「花一匁」
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主従関係素敵を表現してみようとおもうといつもコレ。
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