無料-
出会い-
花-
キャッシング
お前がセフィロスに羨望や嫉みを抱いていたのは知っている
だからあの時も、つい熱くなったんだって、わかる
でも、傷ついたお前を放っておけるほど、俺は寛容じゃないんだ
「ジェネシス…?入るぞ?」
ヴン、と機械音がなってドアが開く
勝手知ったる旧知の仲だ。こんな風に部屋に行くことは多い
勝手に飲み物を飲んでいたり、食ってたりしたこともあった
…ジェネシスは余り怒らない、が報復はでかい
いつだったか任務中、一度も俺を助けようとしなかった…態と、だ
幾ら俺が瀕死であろうと、決して魔法も薬も渡そうとしない…ジェネシスは根を持つタイプだ
そんな事があってから俺は入りはするが、何もしないようになった
中は真っ暗だった
ネオンの光りだけが部屋を照らしている
もう一度名を呼んでみたが、返事は無い
部屋に戻っていないのだろうか?
諦めて踵を返そうとした時、水の音が奥から聞こえた
…シャワーか?
シャワールームに近づいて声を掛ける
「ジェネシス…?」
返事が無い
水音だけが聞こえる
湯を張っているのか、それとも…傷の所為で!?
俺は焦った
まさか意外と傷が深く、出血が酷いのではないかと。いくらソルジャーでも体内に関しては一般人と同じだ
「ジェネシス、開けるぞ!?」
やはり返事は返ってこない
ノブに手を掛けようとした、瞬間
開かれたドアと共に湯気がやってきて、そんな中、間近に茶色が視界に映る
湯気に馴染んで鮮やかな茶だとのんびり思っていたら、強い力で中に引き込まれていた
「っ!?」
急に襲い掛かるシャワーからの湯と、服を着て靴を履いたまま入り込んだ違和感と、
目の前の男と合わさっている肌の感覚に頭がついていかない
湯を頭から浴びる形なので、ジェネシスの表情がよくわからない
触れようにも、手首を握られて壁に押し付けられている
何だ、この状況…
長年付き合ってきたが、こんなことは…あの時、以来…だ
如何したのかと訝しんでいたら、俺でもキレイだと思うあの顔が急にアップになった
ジェネシス、と言葉を紡ごうとしたが、それはジェネシスのによって塞がれた
口付けを、されている…
「…っ!!」
慌てて顔を背けようとしたが、進入してきた彼の舌に絡め取られた俺の舌が噛み付かれた
背ける所か、開いた口から涎が滴り落ちる
「ぅんん、ふぅ…!」
怖い、と思った
あの時、強行に及んだジェネシスと、今の状況とが重なる
どうして…?
「ジェ、ネシ…ス」
「…アンジール」
此処に来て初めて聞いた声は少し掠れていた
どこか、哀しそうな表情で…
傷が痛むのかと思って声を掛けようと口を開くのより早く、ジェネシスが言った
「お前は、俺のものだ…よな」
「えっ…?」
ぎゅう、と裸のジェネシスが俺をキツく抱き締める
「お前は、俺を捨てたりしないよな?俺から離れたりしない、よな?」
俺の首元に顔を埋めて、抱き締める力は抜かないで
何を怯えているのかは判らない、だけどこんなにも縋り付いてくるジェネシスを見て放っておけない
開放された手で、ジェネシスの背中をやんわりと抱き締める
「大丈夫。俺は、お前の親友、だろ?」
俺より少し背の高い彼の頭を、ぽんぽんと撫でる
ジェネシスは小さく、そうだよな、と言って顔を上げた
優しい表情に戻っている。良かった…
何がそんなに彼を追い詰めたのかは知らないが、俺はジェネシスもセフィロスも、大切な仲間だと思っている
だから、悩んでいる仲間は助けてやりたい
「…ん?」
なんだか彼の手があらぬ方向へ伝っていく
顔をみると、悪戯を思いついたニヒルな表情
反射的に、俺の顔が引き攣る
嫌な予感がする…
「ジェ、ジェネシス…?何処触って…」
「アンジール。このまま俺に任せて…慰めてくれたお礼」
「ぃいいいらん!礼はいいから…ってぅひゃあ!」
首を舐められ、服が捲られ、ズボンに手が伸び始めた
危険だ。完全に彼のペースに飲み込まれている…!
貞操の危機だ。どうすればいい?
頭で考えている事と裏腹に、一度快楽を受け入れた身体は正直に反応する
湯気で頭がボーっとして、投げやりな気分になってくる…
「アンジール…可愛い」
「…嬉しく、ない…」
彼の腕にしがみ付き、口付けをされたまま俺のは弄られている
あぁ、本当に…どうしようか…
気持ちがふわふわしてきて、とてつもない失態をジェネシスに見せているような気がする
唇が離れたと同時に、ジェネシスが爪を立てて解放を施した
「っひ、あああぁあッ!」
彼の手に快楽を放った
それをジェネシスは口に持って行き、舐めた
「…っ!!ジェネシ…ッ」
「美味しいよ…可愛いアンジールのだしな…」
なんて口説き文句だ
そういうのは女性に言ってくれ…
そんなこと考えていたら、後孔に俺の放ったのを付け始めた
まさか…
「挿れる…のか…?」
「そのつもり」
信じられない
本気で逃げようと身を捩じらせた…が
「っあ!」
イイ場所を知っているジェネシスは、ピンポイントで其処だけを攻める
力が入らない
良いようにジェネシスに弄ばれる
「く、っそ…心配なんか、し、なければ…ッ、よか…ぁあ!」
「だからお礼だって。心配してくれた…な?」
「どこが…ぅああ…ひぅ…!」
その後俺は明け方近くまでジェネシスから解放してもらえず
翌日死相が現れていたとは言うまでも無く…
******
昔からの友達だからこそ大好きになって、離れられなくなるっていう2人
[PR]動画