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以前から思っていたことが、確信に繋がっていく気がするよ…
孔明はどこか、あっしを猫か何か小動物に例え見ているんじゃないかい?
急に孔明から連絡が入って、「なるべく早く来てください。でなければ私は…」なんて不安を煽る終わり方で、コレは何かあったのかもしれないと思って仕事も途中で来たってのに…
来たら来たで…なんだい、この状態は?
両手広げて笑顔で迎えて開口一番好きってアナタ…
こっちは心配して慌てて来たのにって言ったら、どうしても会いたかったからって満面の破顔
呆れて脱力していたら抱き締められて いつの間にか唇を塞がれていた…軽くだけどさ
「ちょ、ちょいと孔明っ!なっ、なにする気だい!!」
「セッ…」
「白昼堂々軍師が言うべき言葉じゃないよ!!!」
あぁ、この歩く変態ロボットめ 頭は切れても中身がおかしいって…ネジ抜けてるの一本どころじゃないでしょ、きっと…
――って言ってる内に何服の中に手を入れているんだい孔明!誰かに見つかるよ…
「士元に二人っきりで会うの、どれ位振りだと思っているんですか?」
向かい合わせる様に向きを変えられる あぁ恥ずかしい…そんなに見ないでくれ
「い、一ヶ月?」
「三ヶ月ですよ」
はぁ、とため息と共にあっしの肩に頭を凭れ掛けてきた 長い黒髪が首をくすぐる
「会いたかった」
確かに此処最近、南蛮のことや軍政のことなどで、お互い忙しく食事の時でも顔合わせ位でゆっくり話す時間がなかったかもしれないね…
頬を撫でて喉を鳴らすようにくすぐる こら、猫じゃないって
「士元…だから、ね?」
あの落ち着いた声で、縋る様な瞳で訴えてくる孔明はまるで子供のよう
しょうがない
寂しいと感じていたのは孔明だけじゃないからね
でも、それがバレるのが悔しいので孔明の首に腕を回し、悪戯に耳元で囁いてやった
「優しくして、…ニャ〜」
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